中は4室に分かれて、三国時代の展示や出土品展示がありました。

　☆抛石機 （復元品）

　中庭にはこんな展示がありました。てこの原理で石を投げる機械です。強い力で引っ張れば、石は相当早いスピードで飛びそうですね。

 

ライのカンジは石偏に雷と書きます。上の抛石機で投げる石で、本物の出土品でしょう。

 

　古代戦争で攻撃時、城壁に登るために用いた機械だそうです。春秋時代の発明だそうですが、城壁に梯子を架けるだけならば、梯子だけのほうが軽くて便利な気がしますが、途中平原で高い位置から偵察するなどには便利だったかもしれませんね。6輪車であるところをみると、相当な荷重に耐える必要があったのでしょう。

 

この小さな破片から、全体を復元する大胆さが面白いですね。

 

　これは昔の復元模型（あるいは公園の将来の完成予想の姿？）のようで、現在存在しない建物もありました。北東角（一番遠い角）の大きな城郭や、南西の塔などは今はありません。

 

 

　当時の建造物の基礎を型取り再現したものです。　

 

　三国時代の煉瓦で、端面に美しい花模様が彫られています。後世の徽風石彫に繋がったのでしょうか？

 

　鉄フンとは（フンの漢字は大の字の下に力と書く）土を固めて道をつくる道具でしょう。中国古代独特の舗装技術で固めた土を「フン土」と言います。

 

 

武器の先端あるいは衝突させて破壊する道具でしょう。恐らくここの兵器鋳造作坊の製品でしょう。

 

 

左が鉄製の鏃、右の1ケの小さな鏃は銅製です。

 

 

　士官クラスの食事です。蛋白源は焼き魚、穀物や木の実なと種類が多くて日本の食事に似てますね。皿の塩は味付用でしょうか？

 

こちらは一兵卒の食事。質より量ですね。

 

戦争で俘（とりこ）になった人を献上するの図でしょうか？奴隷として土木工事などに使ったのでしょうか？

 合肥新城を築城した魏の征東将軍・満寵の肖像です。

 

　緑青からすると青銅剣ですね。

　出土品を目の当たりにすると三国志の話は実話だったのだと実感が沸きます。

 

　もう一回来週に続きます。お楽しみに。