平成21年5月10日〜平成21年5月16

1.イギリスの田舎 

その1 「湖水地方」
 



by 小松 公子さん


  4月の中旬に遊びに行ったイギリスから 田舎の様子を お届け致します。
 
  以前から 是非訪れてみたかった☆『湖水地方』『コッツウォルズ地方』は・・・期待通りの場所でした。
  そこは イギリス人の”心のふるさと”!♪・・・世界各国からの観光客よりも イギリス人に沢山会える場所です。 
  
  ロンドンから北上して・・・先ず 『湖水地方』へ向かいました。
  途中 頭に描いていたイギリスの田園風景のイメージ☆そのままの牧草地帯が 延々と広がっていました! 
 


  緑のパッチワークの中に たまに 菜の花畑の黄色いパッチワークも加わり〜色鮮やかです。
『湖水地方』は・・・ウィンダミア湖を中心とする湖が10個 沼が500以上という〜森と湖の絶景スポットです。
 
 
イギリスと言えば・・・”蒸気機関車”発祥の地ですよね。  
蒸気機関車に乗って ウィンダミア湖のレイクサイドまで行きました。 
            (趣の有る☆ハーバースウェイト駅舎)                                        (ホーム)
 
        
  我々が乗車した蒸気機関車は 左の写真です。・・・準備完了。煙が出てきました。そろそろ発車です。
  子供達が幼かった頃 良く読み聞かせた〜「汽車のえほん」の主役☆”きかんしゃトーマス”!・・・その「トーマス号」に乗れる日もあるそうです。
  イベント日ではなかったので〜乗り物好きな孫に見せようと思い おもちゃのトーマス号に乗ってみました。(重量オーバー??)  
 
  車窓には 川や緑地や林が ゆっくりとした速さで展開していきました。
  川では 水鳥やカヌーしている人を 緑地では ウサギや雉が見えました。
  ウサギを見つけると〜 日本人は 「わぁー 可愛い〜♪」と叫ぶところですが・・・イギリス人は 「美味しそう〜♪」 と言うとか!?
 
  20分程で 終点レイクサイドに到着し〜 ウィンダミア湖遊覧をしました。(40分程。)
  17kmにわたって南北に広がる湖の 中程のウィンダミアまで 行きました。
  
    
  湖水地方で暮らし〜この場所をこよなく愛した芸術家の中で 特に有名な人達と言えば・・・ビアトリクス・ポターウィリアム・ワーズワースです。
 
  
  町を散策した後・・・「ピーター・ラビット」の作者☆ビアトリクス・ポターの世界館を訪れ〜 
 絵本の世界を 精巧な人形で堪能しました。
 
 湖水地方の豊かな自然が 長年変わらない訳は?・・・ポターの尽力のお陰といいます。
 絵本の収益で 農場を購入したのを皮切りに〜私有財産で 土地や農場を次々と購入し続けました。
 彼女の遺志は 環境保護団体に託され いつまでも緑豊かな自然が失われないようにしました。
 
 
 
 ランチで食べた ”コテージ・パイ”は イギリスの家庭料理の代表的なものです。美味でした。
 (パイといっても〜パイ生地を使わず ひき肉を炒めてソースを作り 
  マッシュポテトをのせてから チーズを掛けて焼いたものです。)
 
 
 
 
 
 







ロマン派詩人☆ワーズワースの2つの住まいを 小さな村☆グラスミアで見学しました。
ライダル・マウント」は・・・1813年から亡くなる1850年まで37年間暮らし〜 彼が”最も愛した家”として知られています。
見晴らしの良い小高い丘に立つ家で 彼が手掛けた広い庭園(1.8?)も当時のままの姿で残っています。
此処を歩きながら〜詩作に励んだと言います。・・・有名な”水仙”の詩がありますが〜 ちょうど 水仙がそこかしこに咲いている時期でした。
   
 
    
子孫が所有する この家は 詩人が暮らした当時そのままの状態で保存されていますが〜〜
博物館としてではなく 現在も住まいとして使用しています。
当時の家具・日用品が置かれ〜 家族の肖像画(彼以外にも 家族や曾孫の娘のまで。)が飾られていました。    
  
 
  当時が偲ばれる〜そんな部屋で アフタヌーン・ティーを頂きました♪・・・定番の "クリームティー"でした。 
  (紅茶とスコーンのセットを クリームティーと呼びます。スコーンに クロテッドクリームとジャムをつけて頂きます。)
  この家を守っているご夫婦の 奥様手作りのスコーンは しっとりしていて 今まで食べた中で一番美味しかったです。
 
  ご主人自らの 説明や”水仙”の詩の朗読がありました。
  
 「ご遠慮下さい。」という張り紙付きのソファーや椅子が有ったので・・・
 ← 張り紙の無い 座り心地の良さそうな椅子を見つけて 座りました。 
 
 後の説明で判ったのですが・・・それが何と 詩人の好んだ「カトラスの椅子」だったのです!
 (カトラスとは 湾曲した片刃剣のこと。) 
 刀を付けている人が 右利きでも左利きでも座れるという 優れものの椅子でした。
 
 「貴女の座っている その椅子です。」と言われ〜 思わず立ち上がってしまいました〜(^_^;)
 
 



 
 
 
 
 
 
 
 
  その後 見学に行ったのは・・・結婚前に妹のドロシーと暮らしていた家☆「ダヴ・コテージ」です。
  ここで 創作活動に励み 数々の傑作を生み出したようです。
  有名になって お金持ちになり〜 ライダル・マウントのような 立派な家に住めるようになったのでしょうね。
  周辺は 自然保護の為 車の乗り入れが禁止され〜当時の家並みが残っていました。 18〜19世紀頃の佇まいに心惹かれました。
 
              ダヴ・コテージ  
                                                            
 
  ちょっと足を延ばして〜 ロセイ川の畔まで散策しました。
 美しい場所です。 
 八重桜が 見頃でした♪
 
 セント・オズワルズ教会の裏に ワーズワースのお墓が有り〜
 そこに 家族と共に眠っています。
  
 お参りした後 本当(?)の目的の場所へ!
 ・・・それは 教会の並びに 有りました〜。
  
 
 
 
 
 
お目当ては 「セーラネルソンのグラスミア・ジンジャーブレッド・ショップ」!・・・ 
150年前から伝わる秘伝のレシピで焼いた〜元祖☆生姜味のクッキーを 売っています♪
ショーウインドの手前の 青い包装紙のものです。 
小さな店には 長い列が出来ていて〜エリザベス紙幣が飛び交っていました。
クッキーは 重たく〜硬めな中にもしっとりしていて 上品な味でした。
 
  
 
1日半の「湖水地方」巡りの次は・・・ 楽しみにしていた〜2日間の「コッツウォルズ地方」です。
 
                                                     次回に つづく・・・。
 
 



END