湯河原駅前よりバスで約25分、真鶴よりの山の上にさつきの郷があります。
　山の頂上付近を整地して5万本と言われるさつきを植え平成１９年にオープンしました。

　私が行ったときはまだ五分咲き、箱根の山のホテルのツツジ園が咲き終わっているのに、湯河原はまだ咲きはじめです。この石碑の題字はこの郷の名誉会長、湯河原在住の五月みどりさんのものです。



　何もない山の上を整地し、さつきが咲き終わると誰も来ないそうです。もちろん路線バスはありません。花が咲いている時だけの３週間ほど１日5便が湯河原駅前より出ます。公園には仮設のトイレと物置小屋みたいのがあるだけで管理事務所もありません。当然入園料もありません。

　道路も整備されていますがここで行き止まりです。

　５年かけて整備したとのことですがよくこれだけ植えたものだと感心します。

　花が咲いている時には屋台が３台ほど出てジュース、地元産のサマーオレンジ、野菜等を販売していますが食事を出すところはありません。

　今年の夏、念願のRoute 66を走る計画をしていますが、それに至る経緯を連載で掲載しています。

　三たびLaguna Seca Historic Automobile Racesの話題になりますが、2002年は何と！「Corvette 50周年特集」が開催されました。これは何が何でも行かねばならないと心に決め、丁度その翌週からDetroitへ仕事で行く予定だったので、2日早めに出て途中降機して寄って行くことにしました。

　行った直後にこのサイトに速報と称して紹介しましたが（こちらを参照）、簡単にしか説明していなかったので、写真を増やして改めて掲載します。


　この年は近くにホテルが取れずMorgan Hillから出向いたので、時間が掛かりました。朝9時半頃レース場に着くと、50周年特集だけあって、おびただしい数のCorvetteが集まっていました。

　レース参加車以外で 愛好家の乗って（あるいは見せびらかしに）来たCorvette専用の駐車場が場内に設けられていて とても楽しめました。

レース場内のCorvette用コンコース：　　　　　　　撮影2002年8年17日

　まずは今回の特集Corvetteの特別な車輌から紹介しましょう。


56 Corvette SR-2/Rich Mason（Group 4A本番走行中 @Andretti Hairpin）:

　毎年Laguna Secaに参加しているので特別とは言えないかもしれませんが・・・出自は特別です。元はハーリーアールの息子のためにGMによって制作されたレーサーです。

　今年は兄弟分である56 Corvette SS XP-64もテント内に運ばれて来ていたようです。

同上：

パレード中の59 Stingray Racer Xp-87
（Corvette Parade @The Corkscrew ）:

　これは56 Corvette SSの後継として、レース好きなデザイン担当副社長Bill Mitchelが、試験用にボディを載せ替えたレーサーです（スタイリングデザインはRally Shinodaよるもので後に63年型に採用されます）。ブレーキ試験などのために組み合わせで作られたのでMule（騾馬）と呼ばれます。このショットは昼休みのアトラクションとして行われたCorvette Paradeのもので、レース参加車以外も含めた走行が見られました。

　　　　　　2番63 Corvette Grand Sport/ Tom Armstrong
　　　　　　　（Corvette Parade @The Corkscrew ）:

　これは63年CorvetteをベースにGMで改造された特別仕様車。60年頃、レースで常勝だったShelby Cobraに対抗して量産車より1350ポンド軽量なCorvetteを125台製造してホモロゲーションを得て、コブラに対抗しようとしたそうですが、GM本社からプロジェクト停止命令が出て、実際には5台しか製造されなかったとのことです。エンジンは377 キュービック・インチで550馬力を叩き出したそうです。この車は実際にGroup 5Bのレースに参戦したようです。

　　　　　　　68 ASTRO II XP-880 (Mid-Engine):

　こちらはChevroletの展示ブースにあった、ミッドシップのプロトタイプです。当時Ford GT40がレースに出場し、Chevroletもシャパラルを支援していたので、影響を受けてミッドシップのプロトタイプを制作しました（68 New York Auto showにデビュウ）。今回走行はなかったようです。

　　　　75 Spirit of Sebring Greenwood Customer Car/ Don smith
　　　　　　　　　（Corvette Parade @The Corkscrew ）:

　75年スピリット・オブ・セブリング：Corvetteを専門のレーシングカー製造者・チューナーであるGreenwoodによる改造車です。


 

　さてこちらもGM純正ではありませんが、なかなかよくできた改造車がコンコースに展示してありました。

　　　　　　　　Fifty Year Commemorative Edition 1953-C5:

　看板にこう書かれていました。『母親は1953年ブルーフレーム・スペシャル・コンバーチブル、父親は2000年C5 コンバーチブル。病院：Advanced Automobile Technologies, MI』などと。

　この車はプラットフォームは最新2000年型C5 Corvetteに53年C1風のボディを載せた合の子です。GMがCorvette50周年記念車として正式発売した車がボディカラーを小豆色にした程度の物足りないものだったので、愛好家がで数量限定でこれを作ってしまったそうです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　  同上　Rear View:

　本当に良くできていました。



　では愛好家が乗ってきたCorvette専用コンコースの車を見て回りましょう。皆さんとてもきれいにしています。

53-55 Corvette:

56〜60年Corvetteのお尻：

56年型Corvette:

58年型Corvette:

56か57年型Corvette:

60年型Corvette:

　いいですね〜、このハードトップ大好きです。

61年型Corvette:

　Group 5A のWarm-up走行が始まりました。

77番 57 Corvette/ Joe Freitas, 58 corvette/ Scott Dames:




 

47番  57 Corvette/ Ken Epsman、
追うのは 32番 60 Ferrari 250 SWB/ Jerry Lynch:

Michelin tire Bridgeを抜ける43番：
Group 5Aレース本番はこの43番が優勝しました。

69番 62 Corvette/Ken Mennella:

　いつものようにパドックを覗いてみましょう。

　　　　　　　　Corvette Heritage Tour Transporter:

　Corvette 50周年記念のマークを付けた超大型トランスポーターが来ていました。この年はあちこちのレース場でこれが見られたことでしょう。

9番  55 Corvette/ Dick DeLuna:

これは”Sports Racing Car Over 2000cc”=Group 3Aです。

パレード中の9番（Corvette Parade @The Corkscrew）:

25番 62 Corvette/ Harry Yeaggy:

黄色の後ろを追うのがこの25番62 Corvette（Warm-up走行中）:

前を走る58番は58 Corvette/Noel Park


 

57B番 57 Corvette/ Art Redford:

パレード中の57B番（Corvette Parade @The Corkscrew）：

　57B番はロールバーにビデオカメラを付けているようです。
　前を走る赤は54-55 Corvette。

59番 59Corvette/ Ron Cressey:



 

　彼は本番で2位に入りました(@Andretti Hairpin)：

555番  57 Corvette/Bob Harvey:



 

パレード中の555番（Corvette Parade @The Corkscrew）：

彼はGroup 5Aレース本番では21位に留まりました。

61番  61 Corvette/ Bob Reynolds:

　


彼は本番で6位になりました（@Andretti Hairpin）：



 

　パレード中の54番 54 Corvette（Corvette Parade @The Corkscrew）:

　この54 Corvetteは91年に来た時は参戦していましたが、今回は参戦しなかったようです。The Corkscrewの峠を過ぎた下りに差し掛かったところですが、中央の女性の表情は絶叫マシンのそれですね。

　写真はまだまだ尽きないのですが、今回はこの辺でしめて、次回はレースの後半と、同じ週末に開催されたPebble BeachのConcours d’Eleganceなどを紹介します。