今週の写真

　飛行家ローラン・ギャロスの功績を称えて名付けられた☆テニス競技場は・・・　パリ市内西端の「ブローニュの森」に有ります。

　ここで　毎年５月末から６月にかけて　４大国際大会（グランドスラム）の１つである全仏オープンが開催されます。他の大会はというと～　全英（ウィンブルドン）・全米・全豪です.。　

　ひょんなことから　そのセンターコートのチケットを入手し～　観戦をしにパリへ行ってまいりました。さかのぼること２ヶ月ちょっと前　テニスの練習会で初めて出会った人と　アフターテニスで意気投合・・・　ワイングラス片手に　「チケットが取れたら　一緒に観戦しに行こう～！」と盛り上がったのが　事の始まり・・・　同じくテニス好きの友人との　総勢４人で　９日間の個人旅行が実現しました。

　パリの市内観光の模様は　後回しにして～　先ずは　ローラン・ギャロスに出掛けましょう～。

「朝食抜きで　８時半までに来てください。」ということだったので～早朝　ホテルからタクシーで向かいました。開場前ですので　特別なゲートから入りました。

　渡された☆このパスのお陰で・・・若手選手との朝食の後は　一般公開されてない場所へスタッフが案内してくれました。　

　インタビュールームです。　テレビの画像では　立派に見えましたが～結構狭かったです。

　裏方さんもご紹介しましょう。・・・森に住む鳩が人が集まる会場に餌を求めてこないように　追い払う為に鷹匠がいて　８羽の鷹を飼っています。　

　他に　ロッカールームや選手の食堂へも案内されましたが～　警備員がピリピリしていました。

　何と言ってもテニスファンに嬉しいのは　選手のウォームアップの練習風景が見られたことです。

　報道陣の詰め所から見下ろしたり～　足元に開いている窓から覗いたのは　初めての体験です。

　お気付きでしょうが・・・全仏のコートは４大大会で唯一　赤土（煉瓦の粉）なんです！　　

　芝のコートでお馴染みのウインブルドンは　球足が速く　サーブを得意とする選手に有利な展開になりやすく　ラケットが進歩し益々パワーテニスの昨今　淡白な試合となりますが・・・　球足の遅いクレーのコートの全仏は　ラリーが続き　観客にとっては見応えのある試合展開となります。おまけに　湿気の加減で微妙に状態を変え～”赤土には魔物が住む”と言われ　昔から番狂わせが有り　選手泣かせでもあります。

　ローランギャロスには・・・スタジアムコートが２つと　No,1～No.１８コートまで有ります。隣接する２つのスタジアムコートは　それぞれテニスの功労者の人名が付けられています。

　センターコートは　元国際テニス連盟会長の名前を取って「フィリップ・シャトリエ」。もうひとつのメインコートは　往年に活躍した女子選手の名前から　「スザンヌ・ランラン」と呼ばれます。

　フランスで”テニスの女神”として　今でも愛されている彼女のモニュメントを潜ると～　そこは　ロッカールームに通じる選手の出入り口でした。

「スザンヌ・ランラン」の正面には　今日の試合のスケジュールが大きく掲げられています。

どうやら　センターコートの試合は　４つとも見応えのあるカードのようです。（期待に胸が膨らみます。）

　会場内には　毎年変わるグッズを売るショップや飲み物の店が立ち並び　お祭り気分を盛り上げています。

　試合開始の１１時近くなると　大勢の人で活気を帯びてきました。そろそろ　センターコートの指定席へ移動しましょう～。　スポンサー席の後ろの　一般席の前から３列目の良い席でした。

　センターコートでの１番目の試合は　クルム伊達の試合でしたが・・・体調が悪かったようで～　応援むなしく１回戦敗退でした。２番目の試合は　地元フランスの応援で大いに盛り上がった試合で　ガスケが勝ちました。

　いよいよ　３番目に　贔屓のナダルが登場しました。　（ナダルの初戦に丁度当たり～　見られてラッキーでした♪）　

　今年は　史上最多となる７度目の優勝がかかっています。サーブ・ストローク共に　絶好調の滑り出しでした～！

　４番目の試合はセリーヌで　相手は格下のラザン。　安心して～他のコートの試合をちょっと見に行ってから戻ってみると・・・

　タイブレークのカウント３で　セリーヌがあと４つ取れば～　勝てる試合でした。しかし・・・フランスのラザンが地元の声援を受けて　そこから逆転で２セット目を取り　フルセットへもつれ込むと～　肩で息をしているセリーヌがミスを連発し　３時間４分の熱戦の末に　番狂わせで　勝利の女神はラザンの方へ。

　セリーヌは　４大大会では初めての初戦敗退となってしまいました。赤土の魔物にやられたのでしょうか？　試合は　最後まで解りませんね。

　朝食とランチに　記念写真付き　大会ロゴ付きバスタオルのお土産も有り・・・丸１日VIP待遇で過ごせました～♪

　
　天気が良かったから　実現したことですが～　晴女が祈った所為で　ピーカンな１日となってしまい　シミも増えたことでしょう。スカーフで頬被りしていた怪しげな姿を　WOWOWで撮られていたようです。

　それにしても　早朝から日没まで　長～い一日でしたが～　身近でよい試合が見られ　夢がまたひとつ適いました。

　帰国してから　全仏の優勝の行方が気になっていましたが・・・　嬉しいことに　”赤土の王者”はナダルで　３年連続７度目の優勝の偉業を果たしました。