平成28年4月3日〜平成28年4月9日
１.フィレンツェへ その3
by 吉野 冨美子さん
| ○ １１月２１日
朝一番に訪れたのは、フィレンツェを支配したメディチ家の当主が眠る礼拝堂です。
 入って直ぐに目に入るのは、美しく繊細な置物です。
 礼拝堂内は修復工事中でしたが、祭壇や壁や床は、色大理石などを使ったモザイクで覆われ、とても豪華でまた繊細でした。
  美しい石を使った装飾は、権力の大きさの表れですね。  次に訪れたのは、1445年に完成したヨーロッパ最古の孤児院捨て子養育院です。
ここは「メダイヨン」で飾られた外壁だけを見学しました。 「メダイヨン」 アンドレア・デッラ・ロッピア作
 美しい深いブルーに、幼子の愛らしさが際立ちますね。 「メダイヨン」は、建築などに施した円形浮彫りの装飾のことで、テラコッタ用の土でレリーフを作りそれに青や黄色、白、緑などの釉薬をかけて焼き上げるそうです。
 次に訪れたのは、サンティッシマ ・アヌンツィアータ教会です。
  「マリアの下僕信心会」によって１３世紀に創建され、１５世紀にミケロッツォによって再建されました。 正面の柱廊は１６世紀のもので、柱廊玄関はかつて沢山の誓願の札が下げられていたために「誓いの回廊」と呼ばれていたそうです。  フレスコ画で飾られた、心が落ち着く空間です。
 通り過ぎてしまいそうなテラコッタの飾りがあるこじんまりとした入り口のスカルツォの回廊
 裸足（イタリア語でスカルツォ）で十字架行進を行った「洗礼者ヨハネ信心会」の修道院回廊です。小さな回廊の壁面には、初めて見るモノクロのフレスコ画が描かれていました。美しいです。 Ａ・デル・サルト作 １５０９頃〜１５２３年
  つづく
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