【生活文】

雨のはこね　　　　　三ノ一　　　　吉田彰宏

今日はお母さんがたといっしょにはこねへいく日です｡
三りようれんけつのロマンスカーに乗り、小田原でおりて、はこね町行のバスに乗りました｡
山道はとてもせまくてバスが二台すれちがうともうぎりぎリでした。がけには山百合や川あじさい、月見草、ギポウシ、ホタルプクロなどが咲き乱れてきれいでした｡たきの音を聞きながら峠に近かづくにつれてとてもさむくなってきました。きゅうに雨がふり始め山々は雲におおわれました。ばこね町について橋本りょかんのまどから雨にけむるあしのこをながめると、ふねも電気をつけて走っていました｡はこねごんげんへおまいりにいくと、ひぐらしがカナカナと鳴いて杉の木には鳥のすばこがあり、かいだんのとちゅうに兄弟杉と書いてある、そが兄弟がかたきをうつとき、けんじゅつのれんしゅうにつかったという根元から二つにわかれた杉がありました｡弟のつかった杉はとちゅうから折れていました｡

【詩】

かまきりの子　　　　　三ノ四　小松　公子

和子ちゃんの庭でみつけた、かまきりの子
からだはうすいこげ茶色
ちょっとでもさわったらつぷれそう｡
両手でそおっともってきて、
青い金あみの虫かごに入れた｡
長さは一センチ一ミリ。
水と葉っぱのごちそうを
ひまさえあれぱながめてるo
お庭でかあさま取ってきた、
かまき二ひきふえました｡
さいしょのかまきりいばってる。
あとの二ひきはけんかずき。
それから四日目六月十六日の朝、
とうとう一ぴき死んでいた｡
毎日かえてる青い草、
水もきらさずやっている｡
からだは一センチ九ミりになったけど、
また一ぴきが死んでいる｡
のこった一ぴきも足一本、
かわいそうなかまきりだ。


【手紙文】

やすおちゃんへ              三ノ一　　　　杉崎真智子

   やすおちゃん、ずい ぷんさむくなりましたがお元気で学校へ行っていますか｡私も由理も元気で勉強しています｡
　この間の日曜日には、やすおちゃんにおみやげをたくさん持って、一しょにみかん山へ行くのを楽しみにしてたのに、朝起きるとざあざあとひどい雨なので行かれないのでがっかりしました｡
   せっかく出かけるしたくをしていたのにと、つまらなそう顔をしていたらママが横はまの小島さんへ連れて行ってあげようとおっしゃったので、由理と私とママと三人で行きました｡おじさんが自動車でしなりょうりを食べに連れて行って下さいました。とてもおいしいかったので、「やすおちゃんにも食べさせてあげたいな｡｣と思いました｡
　今度の日曜日によいお天気だったらみかん山へ行きますから待っていてください｡ふじ山をみながらみかん山を登り、おいしそうな大きなおみかん食べるのを楽しみにしています｡さようなら
手紙文